この課題に対する完璧なソリューションは、AZtecLiveのLarge Area Mapping機能を使って、サンプルの大部分を自動的にマッピングすることです。つまり、個々の電子線画像とX線スペクトルマップをグリッドパターンで収集するのです。 この機能を使い、複数の視野からそれぞれ十分に高い解像度でデータを取得することで、試料の状態をよく理解することができるのです。収集されたマップには各ピクセルでのスペクトルが含まれるため、取得したデータセットを取得後に、さらに解析することで、その領域の任意の点での組成を求めることができます。
このブログでは、溶融マグマが冷却されてできた粗粒の貫入火成岩である花崗岩の試料で、イメージ登録とLarge Area Mappingの目的の領域を選択する方法についてご紹介します。 石英、アルカリ長石、斜長石、マイカ(黒雲母、白雲母)、および一部の微量鉱物から主に構成されています。以下の動画で、その過程をご覧ください。:
画像を登録した後、サンプルの周囲を移動し、Large Area Mappingを行う領域を簡単に選択することができます。分析する領域は、点(単一視野)、円、長方形、四角形として定義することができます。登録された画像上で領域を定義する点をダブルクリックで選択すると、ステージがその点に移動し、ユーザーはステージ座標を受け取って分析領域を定義します。 これにより、登録された光学画像上で、サンプルの希望する部分がカバーされていることが容易に確認できます。その後、フィールドカバレッジアプローチを選択し、定義された撮影領域に対してフィールドをどのように配置するかを定義することができます。
今回のブログでは、AZtecのイメージ登録が、サンプルのナビゲーションやLarge Area Mapの設定のスピードアップに役立つことを強調できたと思います。ナビゲーション用の光学画像で全体像を把握することで、希望する測定位置の設定が容易になり、移動する際の信頼性も高まります。 このブログでは、この分析領域から収集した広域マップについて、後日ご紹介する予定です。お楽しみに!