Ultim Extreme
Ultim Extremeは、感度と空間分解能を最大化するために設計された100mm2のウィンドウレスバージョンです。超高分解能FEG-SEMのイメージングとEDSの両方の性能を最適化するために、ジオメトリを最適化しています。(英語カタログ)
Ultim Extreme シリコンドリフト検出器は、超高分解能 FEG-SEM への応用に向けた画期的なソリューションであり、従来のマイクロおよびナノ分析を超えるソリューションを実現することができます。
Ultim Extreme は、感度と空間分解能を最大化するように設計された Ultim のウィンドウレス 100 mm2 バージョンです。Ultim Extreme には低加速電圧と短い作動距離で動作しながら超高分解能 FEG-SEM の撮像と EDS 性能の両方を最適化するため先進的な構成が採用されています。Ultim Extreme を使用すると、EDS の分解能は SEM の分解能に近づきます。
Ultim Extremeは、感度と空間分解能を最大化するために設計された100mm2のウィンドウレスバージョンです。超高分解能FEG-SEMのイメージングとEDSの両方の性能を最適化するために、ジオメトリを最適化しています。(英語カタログ)
Ultim Extremeは超高分解能FEG-SEMのための画期的なソリューションです。この独自の検出器で初めて、SEMの最高分解能でナノ材料や表面を分析するという条件下で元素分析を実行するため、非常に低い加速電圧(例えば1〜3kV)と非常に短い作動距離でのEDSデータ収集を実現しています。
最新の超高分解能 FEG-SEM には、より小さいナノ構造、界面、表面を観察するための新しい機能が提供されています。一方、非常に短い作動距離、非常に低い加速電圧、最小の電子ビーム電流という条件下で、インレンズ検出器からの新しい電子像コントラストを利用するべく、元素の特性評価を実現できるものは現状の EDS では存在しません。Ultim Extreme はこの状況を変えるため、この分析条件で動作するよう以下のように特別に設計されています。
この独自の構成を実現するために、Ultim Extremeは、TEM での感度最適化のために X-MaxN 100TLE で、すでに成功裏に使用されている、非円形 100mm2 センサーおよびウィンドウレスの構造で設計されています。さらに、この検出器は、より高エネルギーでの定性的元素分析とともに最大7kVのビーム電圧まで正確な定量的分析を可能にするための新しい、装置面積の縮小された電子トラップによる構成を特長としています。
分析例 1: 半導体デバイス
3kV, 38,000cps, 30分で収集したスマートフォン向けCPUのX線マップ - サンプル提供 MSSCorps.
分析例 2: Snイメージングスタンダード
2kVで収集したスズのナノ球体高分解能イメージングスタンダードのX線マップ。6,500cps, 15分収集。
分析例 3: Ni超合金
718合金中のNi3(NbTi) γ"沈殿物。1.5kV, 2,000cps, 18分収集。 - 試料とデータ提供 University of Manchester.
Ultim Extremeによって、表面の汚染物質や数原子層の厚さの分布や組成を評価可能です。
分析例: インレンズSE像で検出された高性能電気部品の汚点を、1kVでX線マップを収集
2kV 以下での材料特性評価
例:加速電圧を 10kV から 1.5kV に下げると、電子像のコントラストにより酸化物粒子の分布を示すことができるようになります。同じ条件下のX線マッピングは、析出物を MnOB と特定しています。マップ取得時間 15 分。
最速のナノ評価
分析例: 3kV, 15,999cps, 22分でX線定量マップを収集し、ニッケル超合金(718合金)中のNbTi窒化物とAl酸化物の解析。 試料提供:University of Manchester.
最も信頼性の高いナノ解析
分析例: 定量マップを作成するために低エネルギースペクトル処理し、ニッケル超合金中のNbTi窒化物とAl酸化物沈殿物を解析
Ultim Extremeは目的のアプリケーションを満たすために要求される性能を達成するための、特別なエレクトロントラップとウインドウレス動作を使用しています。 そのウインドウレス動作は軽元素において2~3倍、検出される最も高いラインでは約1.5倍のカウントレートが向上します。 立体角の改善と合わせ、はうまくウインドウ付きの従来の大面積SDDと比較して、10~30倍の感度が得られます。 極低エネルギーラインに対しては、Li検出のために開発した電気回路系を使用することによって、さらに飛躍的に向上します。
分析例: 初めて検出されたリチウム