新しい電子顕微鏡や新しい分析装置に投資することは大きな決断であり、今後何年にもわたってあなたとあなたのチームが提供できるものに影響を与え続けることになります。 正しい決断を下すには多くの要因が絡み合いますが、サービスラボや中核施設のような複数ユーザーが使用する環境では、個々のユーザーのサンプルの種類や実験目標が大きく異なるため、さらに困難なものとなっています。 研究室が毎週何に取り組んでいるかを予測するのは難しいことです。ましてや、5年後にどのような問題に直面しているかを予測することは不可能です。
ここでは、投資を行う際に考慮すべきいくつかの(多くの)事柄を紹介します。
新しい技術を採用する時期なのか?
新しいカラムにEDSを搭載することは容易ですが、EBSDによる材料の微細構造の解析やWDSによる微量元素の分析など、他の技術でなければ答えられないような疑問がいつの間にか湧いてくることは避けられません。
新しい技術を取り入れることは大変なことのように思えるかもしれませんが、それと同じくらいワクワクすることなのです!
その見返りは大きく、電子顕微鏡に装着されていることで、ユーザーはより意欲的に研究計画を立てることができるようになります。 特に、研究テーマが停滞している場合や、装置の不足を理由に他の研究室に分析を委託している場合、より多くの技術をユーザーに提供することは、大きな付加価値を生むので、真剣に検討する価値があると思います。
また初期投資だけでなく、システムを効果的に使用するための適切なスキルを研究室に導入する方法についても検討する必要があります。
新しいユーザーの育成は容易だろうか?
もし、お客様のミッションがローカルエキスパートの育成であれば、私たちはそれをカバーし、トレーニングを提供することができますが、トレーニングにとどまらず、新規ユーザーが迅速にレベルアップする必要があります。 AZtecソフトウェアの開発を続ける中で、私たちは常に(常に!)ワークフローについて考えているので、新しいユーザーのトレーニングがかつてないほど簡単になったというのは良いニュースです。
パワフルでフレキシブル、直感的
世界中のソフトウェアを説明するパンフレットに見られる3つの言葉です。 しかしワークフローに常に注目することで、真の変革がもたらされます。マーケティングの決まり文句にとらわれないためには、いくつかの例を挙げて、それらに語ってもらうのが一番だと思います。:
AZtecLive ライブケミカルイメージング は、これ以上ないほど簡単に操作ことができます。 電子線画像に重ね合わせた元素マップとして瞬時に表示されるEDSのデータを使って、試料をナビゲートすることができます。 新しいユーザーにとって、これはとても自然なことであり、常に機能しているべき方法なのです。
ビデオ - プリント基板の欠陥を調査するライブケミカルイメージング
AZtecWave は、WDSをEDSとWDSを組み合わせたワークフローに統合しました。 セットアップはステップバイステップで行われ、主要元素の迅速なEDS分析から、微量元素に感度の高いWDSの使用への切り替えは、迅速かつ簡単であり、EDSデータはWDSデータ収集の最適なパラメータの選択にさえ使用されます。
AZtecCrystal はEBSDデータ処理のための唯一の最新ユーザーインターフェイスを提供しますが、どんなに簡単にソフトウェアを学べるようにしても、それが少し難しいテーマであることは承知しています。そのためEBSD技術のウェブサイト(ebsd.com)では、オンライントレーニングビデオを提供しています。
研究室は日々どのように機能しているのでしょうか?
どのような機器を購入するにしても、新しい機器を最大限に活用することが重要な要素の1つです。 そして、より効果的に仕事をするために、私たちがお手伝いできることがいくつかあります。
AZtecLiveに搭載された Enhanced Sample Navigation は、スマートフォンのような光学画像を使って、SEMステージを素早く簡単にナビゲートすることが可能です。
この機能を使えば、ラボの管理者が複数のサンプルをステージにロードし、画像をスナップして各サンプルを識別するための注釈を付けることが可能です。 各ユーザーの作業開始時には、サンプルを素早く識別し、ナビゲートすることができます。 顕微鏡での生活をよりシンプルにするだけでなく、リモートワークを研究室のルーチンの一部にしたい場合、この機能は非常に有効です。
画像 – AZtecLiveのサンプルナビゲーションに使用される注釈付き光学像(左)とモンタージュされた電子像(右)
また分析装置を最大限に活用するためには、電子顕微鏡の前に座っている間に、データ取得後の処理やレポート作成に費やす時間を最小限にする方法を検討することも重要です。 この作業を別のコンピュータに移すことで、電子顕微鏡をより多くの分析に充てることができます。 AZtecのデータ処理には、マルチユーザーネットワークライセンスや個人ユーザー向けの 12ヶ月サブスクリプションなど、複数のアクセス経路があり、さらに学生向けの大幅な割引も用意されています。
電子顕微鏡から離れた場所でデータ処理を行うことで、各ユーザーは次の実験の妨げになることなく、収集したデータを理解するために必要なだけの時間を確保できます。最終的にはこの時間の投資こそが、より多くの知見とより高い品質の仕事をもたらすことになるのです。
マルチユーザー環境は、ユーザーと施設管理者にとって同様に多くの課題をもたらします。 皆さんの経験や問題解決方法についてぜひお聞かせください。