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AZtecからのデータのエクスポートを効果的に行う

23rd June 2021 | Author: Anthony Hyde

データのエクスポートというと、通常は表や数字を個別のファイルとして、あるソフトウェアパッケージから別のソフトウェアパッケージに転送して調べることを思い浮かべるでしょう。しかしAZtecにおいては、データのエクスポートはそれだけではありません。それは様々なフォーマット(png、bmp、jpeg、tif)の画像をエクスポートすることです。また、SmartMapのRawデータやスペクトル用のEMSAファイルをエクスポートすることもできます。

エクスポート設定パネルでは、すべてのエクスポート設定をコントロールすることができます。この設定パネルは、電子画像、X線マップ、スペクトル、ラインスキャンの上でマウスを右クリックしてアクセスします。:

このパネルにアクセスする際に、画像からアクセスするか、スペクトルからアクセスするかによって、表示されるオプションが若干異なります。この記事では、画像ファイルのエクスポートに焦点を当てたいと思います。

画像とは、SEM画像、X線マップ、スペクトル、ラインスキャンなどです。これらの画像は、Word文書、PowerPoint、出版物、ポスターへの掲載など、さまざまな目的でエクスポートすることができます。ひとつの画像をエクスポートしても、すべての目的に対応できるとは限らないことを理解しておくことが重要です。

例えばAZtecのインターフェイスから画像をコピーしてWord文書に貼り付ける場合、その画像の幅は5~10cm程度になります。ここではインターフェイスに表示されているものをそのままコピーして、文書に貼り付けることができます。しかし同じ画像をポスターとして使用するために拡大した場合、いくつかの問題が発生します。:

  • 画像の解像度が低すぎて、ピクセルのように見えてしまう
  • 画像に注釈や凡例を付けると、ポスターのサイズに比べてあまりにも大きくなってしまう

反対にポスターに最適な解像度と注釈で書き出された画像の場合はどうでしょう。その画像をWord文書に貼り付けた場合、注釈は非常に小さく、おそらく読むことはできないでしょう。モニターや紙の上でしか見られないので、余分な画像の解像度は無駄になってしまいます。

Word書類に出力

ポスター用に出力

AZtecからの画像のコピー方法を決定する主な設定は、パネルの右下にある「クイックエクスポートオプション」です。AZtecのインターフェイスに表示されているものだけをコピーしたい場合は、「現在の設定を使用」が選択されていることを確認してください。これで画像の上で右クリックしてコピーすると、ドキュメントにペーストしたときに、AZtecのインターフェイスに表示されているものが確実に得られるようになります。

しかし特定の画質で特定の寸法やラベルを使用したい場合は、「上記の設定を使用」を選択する必要があります。これにより、画像のエクスポートに関する一連のオプションと機能が追加されます。この設定パネルでは、エクスポートする画像のサイズを、物理的な寸法(cmまたはinch)またはピクセル寸法のいずれかで選択することができます。

この設定は、画像を目的に合ったものにするために非常に重要です。ワード文書用の画像が必要な場合は、5〜10cmなどの小さいサイズを選択してください。ポスターサイズであれば、60cm以上のサイズを選びます(もちろん、ポスターのサイズにもよります)。これにより画像の解像度が正しくなるだけでなく、注釈やラベルの相対的な大きさも適切になります。

この機能のポイントは、AZtecのインターフェイスで見る画像と、エクスポートしたい画像の要求が異なる場合があることです。例えばインターフェイス上ではヘッダー、注釈、スケールバーを表示したいが、エクスポート時にはスケールバーのみを表示したい場合があります。画像と一緒に書き出す注釈やラベルをコントロールする設定に加えて、プリンターのように出力品質を選択することもできます。これは、作成されるファイルのサイズに大きく影響します。

電子メールで送信しやすい低解像度の場合は96ppi(左)を、出版物やパンフレット用の高品質な画像が必要な場合は500ppi(右)を選択します。

オンラインでは特定の領域にズームインしない限り、その違いを実感することはできません。下の写真では、500ppiの画像が96ppiの画像よりもはるかに詳細であることがわかります。

AZtecでは、ソフトウェアの中でも外でも、データを最大限に活用することができます。画像のエクスポートは、データ処理の一つの側面に過ぎません。冒頭で述べた他のデータタイプに関する情報を、この記事に沿って紹介していきます。SmartMapの生データやスペクトルのEMSAファイルのエクスポートについての詳細は、今すぐメーリングリストにご参加ください。

Ask me a question Anthony Hyde

Anthony Hyde
EDS Product Manager

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