海底ノジュール（マンガン団塊など）は、多くの地質学的物質と同様に、さまざまな長さスケールの特徴を持つ複雑な構造です。そのため、ノジュールがどのように形成され、どこで見つけられるのかを知るためには、マクロ構造とミクロ構造 － 特に、光学イメージングや電子イメージングで可視化される構造と組成との関係性を理解する必要があります。これは、ノジュール（および他の多くの地質学的物質）を分析する際の課題となります。なぜなら、ミクロ構造を理解するために高倍率で画像化する必要がある一方で、マクロ構造を理解するためにはサンプル全体を画像化する必要があるからです。このアプリケーションノートでは、Unityを用いたBEXイメージングによる、海洋鉱物資源のマンガン団塊（ノジュール）の観察例を紹介します。
反射電⼦（Backscattered Electron) とX線（X-ray) のセンサーを統合した、世界初のBEXイメージングを実現する検出器Unityにより、元素情報をもつ⾼精細なカラー画像を⾼速で表⽰しながら、試料の観察を進めることができます。Unityによる画像収集ではさらに、試料全体からの正確で高精細な元素情報マッピングも可能にします。これにより、試料のマクロ構造とミクロ構造の両方の情報を含んだ大面積マップが得られます。
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